ホーム > がん検診 > 腫瘍マーカー検査

がん腫瘍マーカー検査

002

腫瘍マーカーとは、がん細胞の目印(マーカー)になる物質の総称です。いいかえると「がん細胞が作る物質、または体内にがんがあることに反応して非がん細胞が作る物質で、それらを組織、体液、排泄物などで検出することががんの存在、種類、進行の程度を知る上で目印となるもの」と定義されます。従って、その測定値が正常領域か異常領域かを区別する境界線である基準値があり、この基準値は測定方法や測定機器(病院)により異なります。
また、腫瘍マーカーはがん早期発見のため、スクリーニング(ふるい分け)検査として用いられてます。ただし、がんがあっても検出されないこともあり、またがん以外の疾患でも増加することがあるため、決定的な指標とするのは早計で、画像診断や生検などを組み合わせて総合的に判断するものです。
現段階ではむしろ、治療中の経過観察や再発チェックの面で有用と考えられています。また、ある臓器のがんの指標となる腫瘍マーカーをいくつか組み合わせて検査することで、より確実な診断が期待できるため、複数の腫瘍マーカー検査を組み合わせて検査することもしばしばあります。

SCC

扁平上皮(細胞の種類)がんで陽性率が高く、子宮がん、肺がん、皮膚がん、食道がん、膀胱がんなどで高値を示します。また、腫瘍の進行度をよく反映するので、がんの治療効果や経過観察にも有用です。CEA、SLX、NSEなどのほかの腫瘍マーカーと併せて使用します。

PSA(男性のみ)

前立腺に特異的にみられる腫瘍マーカーで、前立腺がんが疑われるとき、まず行われるスクリーニング検査として位置づけられています。
また、がんの進み具合を鋭敏に反映するため、前立腺がんの早期発見とともに病気の推定、治療効果判定や予後予測にも用いられています。

CEA

胎児の消化器細胞だけにあるタンパクの一種ですが、がん細胞が増殖している組織内からもつくり出されます。消化器系がんのスクリーニング検査として広く用いられ、また、がん治療後の経過観察、再発や転移の早期発見にも重要です。

AFP

胎児の血清中にみられるタンパクの一種で、出生後は消失しますが肝臓がんになると増加します。GOTやGPTなどの血液生化学検査とともに測定され、肝臓がんのスクリーニング検査として用いられます。

CA19-9

消化器がんの中でも、とくに膵臓がんに特異性の高い腫瘍マーカーです。早期発見に関しては有用性が低いのですが、治療効果を調べる場合などに役立ちます。

CA125(女性のみ)

消化器系の腫瘍マーカーですが、CA125は卵巣がん、子宮がんに特異な反応を示す腫瘍マーカーです。CA125は、胎児の身体を覆う上皮である卵巣上皮から発生する糖タンパクであるムチン性抗原に反応する試薬が使われるため、婦人科系疾患、とくに卵巣がんの検査としてCA602と共に用いられています。

CA602(女性のみ)

上皮性卵巣がんのマーカーとして有用で、がんの診断および術後再発の早期発見、治療のモニタリングなどに用いられています。CA125と同様に、卵巣がんを疑う場合にまずチェックされる腫瘍マーカーです

SLX

がん細胞によって産生される糖鎖を検出する腫瘍マーカーです。肺がん、消化器がん、乳がん、卵巣がんなど、腺がんを主とした広範ながんで増加し、非がん疾患での偽陽性率が低く、がん特異性の比較的高いのが特徴です。

CA15-3(女性のみ)

乳がんなどに特異性があり、乳がんのスクリーニング検査に用いられています。初期の乳がんではほとんど陽性を示しませんが、転移性乳がんに陽性率が高く、手術後の経過観察に大変有用な腫瘍マーカーです。